19. バイク旅中ガソリン切れでギリギリだった話 後編(カラマン-コンヤ-ベイシェヒル)
★前編★
★前後半に渡るルート★
【あらすじ?】
はい、といわけで朝の07:00 前に出発して16:00 付近には地図中央のカラマンに到達しました。高速道路ではなく下道での移動&海岸線沿いを抜けてからの気候の変化により疲労度は高め。
16時頃の判断として結局ルート的には深夜近くになっていいから「今日のうちにベイシェヒルまで行こう」というプランにした。大体一日で500kmの移動ということになる。この辺りから写真を撮る頻度が落ちてくる。(↑のガソリンスタンドも既に夜)
【コンヤへ突入/展望通路の景色】
そういう訳でなんやかんやでコンヤに突入、コンヤというのはトルコの主要都市のひとつである(ムスリム色も強め&歴史ある町で...以下略)。
★そんとき聞いてた音楽★ (Blue Scholars)
行きのルートではコンヤの中心地には入らず外周を回る形でコンヤを西に出た、どうやらベイシェヒルに行くためには展望台のようになっている坂道を上って行くルートになっているようで、コンヤの街並みが夜景だが良く見えた。
撮ってた動画↓
夜でだいぶ寒かったがかなり綺麗だった。この時点で夜の23時とかそれくらいで、水が少なかったり、ガソリンが残り200km?ぐらい残っていた(というか満タン)。
コンヤ⇒ベイシェヒルは↓の地図でお分かりのように大体85kmぐらいだったので85kmもあればさすがにこの道のりの中でガソリンスタンドぐらいあるやろと思ってそのままベイシェヒル入りを目指した。
【ガソリンスタンドが無い!&雨】
当然日本以外の道を走っているところもあり、治安的に一応自分も気を付けているところがいくつかあって、例えば走行中はいわゆるフルフェイスに近いヘルメットを被ってその辺の人に外国人だと分かりにくいようにしていた。また、走行中に出来る限り止まらないようにもしていた。なぜかと言うとたまに野犬が居たりだとか、田川のヤンキーみたいな人種(若者でなくとも)がいることはいるのでその辺の注意は必要だったのだ。特に夜は止まらないようにしていた。
そんな中雨が結構強く降ってきてしまい、かなり困った。当時天気予報を確認していたか忘れたのだがたぶん雨マークではなく、100均で買ったようなしょぼい雨具しかなく、またそれを着るために一時停止しようと思ったのだが周囲に明かりが一つも無く、車も全くない状況だったのでとても怖かった。
スクーターのエンジンを切ると前後数百メートル明かりが全くないという感じだった。
写真を撮る暇も無かった。
また、一つだけガソリンスタンドもあった気がしたがなぜかガソリンが無いのか最近稼働を辞めたのか、給油できなかった。本格的にざざ降りになってきたのでそこで少し休んだ。だがバイクだし屋根ぐらいしか無いし中々ひどい有様だった。
だいたいコンヤから3時間ぐらいかけてついにベイシェヒルのオトガルへ到着した。
深夜02:00 ぐらいである。
予定としてここのオトガルで少しなにか食べて&数時間ぐらい休もうと思っていたのだが、自分の予想よりかなりここのオトガル(バスセンター)が小さくてお店なんて一つもやってなかった。
矢吹ジョー的に疲れ切った状態↓
大体この辺で写真とか撮り残すやる気が無くなっていたのだが、このオトガルは本当に人もおらず、あと寒かったことや、気分的にだいぶ落ち込んでしまったので、一旦コンヤのオトガルまで戻ろうという決断になった。ベイシェヒル滞在わずか1時間程度。
【ベイシェヒル⇒コンヤへの戻り道】
その時点では明日の昼に改めてもう一度ベイシェヒルに来ようかとかも思っていたがとりあえず今は80kmぐらいの帰り道をダーッと戻ることにした。
この時に帰りの一番近いガソリンスタンドまでガソリン足りるかな・・・。
という心配があった。別に明確な残量とか燃費が分かるわけではないので、想像で行けるかどうかの判断だったが「まあ足りるかな」という感じだった。
また、ガソリンのために小雨の降る&深夜のベイシェヒル市街(というか集落感)を移動する集中力は無かった。まださっき通った道の方が予想外のことは無くて済む。
という訳でコンヤへ戻る。
【ガソリンねえ・・・】
途中でどんどん怖くなってきたのだが、コンヤ郊外のガソリンスタンドまで5kmぐらい足らない気がしてきた。既に早朝から18時間程度食事やトイレ休憩以外はずっと走り続けている状況、この辺りになると頭の働きも鈍って来たので特に対策するということもなく「頼む...頼む...」と思いながらなんとなく一番燃費がよさそうな時速40-50kmで一本道を進む。
車とも全然すれ違わない。
もうメーター的にはゼロと同じ場所を指してるときにやっと例のコンヤ郊外の展望道へ戻って来ることができた。この時点でもまだ5kmぐらいは走る必要があったが、もういつ止まってもおかしくない。メーター的にはホントにゼロだった。
というわけでここの坂道、要は帰り道の場合下り道になるところでバイカーご存じ禁じ手?の「坂道だからエンジン切っちゃえ」理論でこの坂道を乗り越えることにした。
ゴロゴロゴロ、バイク的にはあまり良くなそうな走行手段。
ここはかなり坂道が続いたので、2-3キロぐらいエンジン無しで乗り越えることができた。小雨も降っていたし実は水が無くなっていたので、かなり修行僧な状態だった。
というわけで今旅の一番のヒヤヒヤ所をなんとか超えることができてガソリンスタンドへ到達am04:00 ぐらいだったかな。ヘロヘロだったので写真無し。
ホッとしました。
という訳でコンヤオトガル(バスセンター)で3-4時間ゴロ寝した。
コンヤのオトガルは普通に大きいので24時間何かしらのお店が開いている。
【帰宅~】
あとはもうなんやかんや帰りました(笑)。帰りは行きとは別のずっと内陸ルート
ここのカラプナル辺りは風景が本当にめっちゃ良かったです。コンクリートもよく整備されてました。
この辺の動画↓
300kmぐらいのんびり帰りました。アダナ県に入るための山に近づくと一気に天候が変わって温かくなりました。
なんだかんだ20:00 くらいにアダナに戻って、近くのショッピングモールでPOPYESの20リラぐらいのセットを食べました。当時の値段でこれで400円掛からないのは本当にお得。
二日目はかなり流したまとめになりましたが二日目の帰り道は本当に良かったです。
カントリーロード感。
ちなみにですがなんで今回こういった弾丸旅行をしようかと思ったかというと、ちょっとした人生の決断のようなものがあり「運試し占い」という感じであった。(短いターンで旅行して、そのときに良いことがたくさんあればその決断を実行しよう、悪いことが多ければやめとこうというような)
中盤とても疲れましたが道の風景は非常に良かったです。
普通に旅行するならちゃんとホテル泊まったほうがいいですね(笑)。
ありがとうございました。
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